EMDRトレーニングの形式が2013年より変わりました
2013年10月から、日本におけるEMDRトレーニングの形式が変わりました。従来のPart1およびPart2を受けることに加えて、今後は合計10時間のベーシック・コンサルテーション(注1)の受講が必須となります。これはEMDRトレーニングの世界標準に応じた変更です。
1996年から始まった日本でのトレーニングは、米国のEMDR研究所のトレーニングカリキュラムをもとにして実施されてきました。2007年秋からアメリカでは新しい形式のトレーニングが始まりました。ヨーロッパ、アジアでは既に新形式で実施されています。
(注1) トレーニング修了者が資格取得または技術向上のために受けるグループコンサルテーション、個人コンサルテーションと区別するため、トレーニングの一環で行われるコンサルテーションをベーシック・コンサルテーションと呼びます。
《変更内容》
① 名称の変更:
従来Part1、Part2とよばれていた3日間ずつのトレーニングが、Weekend1、Weekend2と名称が変わりました。
② コンサルテーションの受講が必須となります:
3日間ずつ行われるWeekend1と Weekend2トレーニングの受講に加えて、10時間のベーシック・コンサルテーション受講が必須となります。ベーシック・コンサルテーションはトレーニング費用に含まれ、定員9名のグループコンサルテーションを基本とし、日本EMDR学会認定コンサルタントが担当します。
ベーシック・コンサルテーションはWeekend1終了後に5時間受けて頂きます。Weekend2終了後にまた、5時間を受けて頂きます。ベーシック・コンサルテーションを10時間受講しないと、EMDRトレーニング修了証が発行されませんのでご注意ください。
③ 受講料の改定:
トレーニングの中に合計10時間のベーシック・コンサルテーションの費用が含まれます。新受講費用は以下のようになります。グループコンサルテーション1時間あたり2,000円という設定です。
Weekend1:72,000円 (消費税8%を含んでいます)
Weekend2:72,000円 (消費税8%を含んでいます)
④ 移行措置:
2013年3月までのPart1トレーニングを受講した方には、2017年12月末までを移行期間とします。移行期間中は従来のトレーニング形式による受講とみなし、ベーシック・コンサルテーションを受講する必要はありません。Weekend2トレーニングの終了と同時に、ベーシック・コンサルテーションなしでEMDRトレーニング修了証が得られます。Weekend2受講料もコンサルテーション費用を含まない金額(消費税は加算されます)となります。
2017年末を過ぎると移行措置の対象とはならず、修了証取得のためには、10時間のベーシック・コンサルテーションの受講とそのための費用が必要となります。詳細は学会事務局にお問い合わせください。
《ベーシック・コンサルテーションの方法》
ベーシック・コンサルテーションは、日本EMDR学会認定コンサルタントが担当します。下記の方法により、合計10時間の受講が必要です。合計10時間に達するように組み合わせることができます。
グループ・ベーシック・コンサルテーション
トレーニング費用に含まれるコンサルテーションです。定員9名、1回2時間半が基本スタイルです。Weekend1の後に5時間コース、Weekend2の後に5時間コースが利用できます。電話会議システムを利用する場合は、通話料は参加者負担となります。会場を借りて行う場合は、会場費を別途お支払い頂くことがあります。開催、申し込みの詳細については、日本EMDR学会ホームページ・日本EMDR学会メーリングリストなどでお知らせします。
※ 個人・ベーシック・コンサルテーション(オプション)
個別にコンサルタントと交渉をして、有償でベーシック・コンサルテーションを個人的に受けることもできます。
トレーニング参加者はベーシック・コンサルテーション10時間を受ける権利を持っていますが、1時間の権利を2,000円と換算して個人コンサルテーションに利用することもできます。